人間関係入門U 2019　　石田先生・臼井先生・榎本 【授業のテーマ・内容】 テーマ：人間関係研究への招待 後編 人間文化学類人間関係専攻の学問分野のうち「身体文化論」「国際関係論」「現代社会学」について、それぞれの分野の エッセンスを紹介する。人間・文化・社会をめぐるさまざまな現象や諸課題を3分野ではどのように捉えることができるのか、 どのような理解と発想が可能なのか、それぞれの学問的特徴を理解するとともに、学的魅力にふれてもらいたい。授業回 によって、グループワークやディスカッションを行う場合がある。 【到達目標】 「身体文化論」「国際関係論」「現代社会学」の各分野について、研究の対象・方法・基本的な考え方を理解し、人間・文化・ 社会に対する各分野のアプローチの違いをイメージできるようになることを目標とする。 【各回の授業の内容と課題学習（予習・復習）】 1. 身体文化論1：真理の探究方法としての哲学 予習：高校で学習した倫理や哲学入門書に目を通しておく 復習：配布資料やノートを見直して授業内容の理解を深める 2. 身体文化論2：真理の探究方法としての論理学 予習：高校数学で学習した集合論を復習する 復習：配布資料やノートを見直して授業内容の理解を深める 3. 身体文化論3：論理学的な考え方に親しむ（グループで課題の解き方を考えるグループワークとアクティブラーニング） 予習：前回の授業で説明した基本的な考え方と例題を復習する 復習：授業中で扱った問題の解き方（考え方）を何度か復習して慣れる 4. 身体文化論4：現象学的手法 予習：現象学の入門書に目を通す（「参考書」欄の書籍など） 復習：配布資料やノートを見直して授業内容の理解を深める。授業で紹介した書籍を読む 5. 身体文化論5：現象学による化粧分析例 予習：前回の授業の復習と、授業で紹介した参考図書を読む 復習：授業で学修した現象学の考え方を生活の中の事例に当てはめて自分なりに考えてみる 6. 国際関係論1：国際社会を知る 予習：関心を持つ国際問題を書きとめ、授業に臨む 復習：授業内容を振り返り、理解を深める 7. 国際関係論2：国際関係論の分析対象を知る 予習：国際関係論と国際政治学の違いについて考え、授業に臨む 復習：配布資料を再読し、授業内容を振り返る 8. 国際関係論3：歴史を学ぶことの重要性を知る 予習：新聞を読んで、現在問題となっている国際問題を書きとめ、授業に臨む 復習：授業内容を振り返り、理解を深める 9. 国際関係論4：グローバル化の進む国際社会 予習：身の回りにあるMADE IN JAPAN以外のモノを書きとめ、授業に臨む 復習：授業内容を振り返り、理解を深める 10. 国際関係論5：平和の学問としての国際関係論 予習：国際化を意識した事象を書きとめ、授業に臨む 復習：5回の授業を振り返り、当該分野の専門書を読んでみる 11. 現代社会学1 ：「社会学」という学問 予習：社会学とはどのような学問か、入門書・Web等でリサーチしてみる 復習：配布資料を再読し、不明点を整理する（次回授業時に質問する） 12. 現代社会学2 ：消費文化と郊外社会 予習：「ロードサイドビジネス」「ショッピングモール」について調べておく 復習：授業内で紹介された参考文献を読んでみる 13. 現代社会学3 ：人間関係と「自由」（ディスカッション） 予習：「自由」の概念について百科事典等で調べておく 復習：配布資料を再読し、不明点を整理する（次回授業時に質問する） 14. 現代社会学4 ：女性のキャリアと感情労働（ディスカッション） 予習：「感情労働」とは何かについて社会学入門書等で調べておく 復習：配布資料を再読し、不明点を整理する（次回授業時に質問する） 15. 現代社会学5 ：社会学の方法／人間関係専攻について 予習：学生便覧や大学広報物を通じて人間関係専攻について調べ、質問や相談事項を整理しておく 復習：第11〜15回の配布資料を再読し、社会学についての理解を整理する 【授業開始前学習】 『現象学は思考の原理である』（竹田青嗣）、および国際関係論、社会学についての入門書を読んでおくと授業が理解 しやすい。 【授業内課題のフィードバックの方法】 課題提出を求める場合は、次回授業以降に全体の講評を行い、個別の質問に回答する。 【テキスト・教材】 とくに指定しない。必要に応じて適宜、資料を配布する。 【参考書】 竹田青嗣『現象学は思考の原理である』（ちくま新書、2004年）。その他、授業内で適宜、紹介する。 【評価の基準と方法】 平常点（受講取組みの積極性・課題提出）（60 %）、期末レポート（40 %）を原則とし総合的に評価する。 【関連科目】 教養教育科目の「世界と平和の歴史TU」「社会学TU」と関連し、「人間関係の基礎」（2年前期、専攻必修科目）、 「化粧文化論（2年次専門科目）」への橋渡しとなる科目である。 【その他】 「コミュニケーション」を共通の具体的研究事例に含めながら、3名の教員によるオムニバス形式（3名がそれぞれ5講 ずつを担当）で進める。